今回のアロンソがマクラーレンにもたらした勝利は前戦でのライコネンのものよりも意味が大きいのではないだろうか。速さではフェラーリがやや有利な状況でマッサがポールを獲ったにもかかわらず、スタート直後の1コーナーでマクラーレン2台がフェラーリ2台を抜いていく様は見事だった。その後のハミルトンの走りもルーキーとは思えないクレバーさだ。05年以来の1-2フィニッシュ。昨年は1勝も出来なかったマクラーレンがこうも鮮やかな復活劇を見せるとは誰が思っただろう。若きチャンピオンとチームの秘蔵っ子のこのコンビはこれから更にマクラーレンを牽引していくだろう。一方のフェラーリは今回は完敗という感は否めない。ポールポジションのマッサはスタートでマクラーレン2台にあっさり抜かれ、ハミルトンを焦って抜こうとしてコースオフ、ハイドフェルドの後ろ5位ゴールというのは慰めの言葉もない。ライコネンもエンジンに制限があったためか車のポテンシャルをフルに発揮できず、終始ハミルトンの後ろでのレース展開となった。ミハエルだったらこんな結果にはならなかったのでは、、、とはいいたくないが、このフェラーリのニューコンビにはそう思わせてしまうものがある。3番手チームが若いBMWではタイトル争いには絡めないだろうし、ルノーはどうやら中団に埋もれてしまった。今シーズンは銀vs赤の2強対決で展開していくだろう。そうしてみてみると、アロンソを中心にしっかりとまとまっているマクラーレンに比べると、どうも我がフェラーリはやや求心力という面で散漫な状態にあるような気がするのだが、、、



マレーシア5

マレーシア6

マレーシア7


決勝結果 . .
順位 No. ドライバー チーム トータルタイム 周回 平均速度 (km/h) 最高位
1 1 F.アロンソ マクラーレン・メルセデス 1:32'14:930 56 201.893 1
2 2 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス 1:32'32.487 56 201.255 1
3 6 K.ライッコネン フェラーリ 1:32'33.269 56 201.227 1
4 9 N.ハイドフェルド BMW 1:32'48.707 56 200.669 1
5 5 F.マッサ フェラーリ 1:32'51.635 56 200.563 3
6 3 G.フィジケラ ルノー 1:33'20.568 56 199.527 4
7 12 J.トゥルーリ トヨタ 1:33'25.062 56 199.367 7
8 4 H.コバライネン ルノー 1:33'26.945 56 199.300 6
9 17 A.ブルツ ウィリアムズ・トヨタ 1:33'44.854 56 198.666 9
10 15 M.ウェーバー レッドブル・ルノー 1:33'48.486 56 198.538 7
11 8 R.バリチェッロ Honda 1:32'44.341 55 197.240 11
12 7 J.バトン Honda 1:32'45.062 55 197.215 11
13 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI Honda 1:32'53.736 55 196.908 12
14 19 S.スピード STRフェラーリ 1:32'59.861 55 196.691 14
15 11 R.シューマッハ トヨタ 1:33'10.875 55 196.304 11
16 23 A.デビッドソン SUPER AGURI Honda 1:33'17.142 55 196.084 14
17 18 V.リウッツィ STRフェラーリ 1:33'18.262 55 196.045 15
18 10 R.クビサ BMW 1:33'19.255 55 196.010 6
  16 N.ロズベルグ ウィリアムズ・トヨタ リタイア理由未発表 42 199.187 4
  14 D.クルサード レッドブル・ルノー ブレーキ 36 197.672 7
  21 C.アルバース スパイカー・フェラーリ エンジン 7 182.643 20
  20 A.スーティル スパイカー・フェラーリ アクシデント 0 0.000 -


マレーシア8