開幕2戦を終えてのホンダのこのリザルトは惨憺たるものだと言わざるを得ない。予選でスーパーアグリの後塵を拝してしまうと言うことは、今季マシンが昨季マシンよりも劣っていると言うことだ。付け焼き刃な改良よりもBスペック開発に着手すべきとは前にも言ったが、Bスペックどころか全く新しいマシン開発をシーズン中盤投入に向けて取りかかっているという話が聞こえた。これにはホンダの真剣さが伺える。この話が真実とすれば、今シーズン前半は棒に振ることになるかもしれないが、チームの目標がポイント獲得ではなく常に優勝にあり、その先にあるのがタイトル獲得だとすれば、ホンダのこのスタンスは英断といえるだろう。

ロス・ブラウン獲得にも動いていると言うが、それはいかがなものか・・・



悩めるバトン


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マレーシアでも復調の兆しが見えない様子だったHonda Racing F1が、数百万ドル(数億円)の資金でフェラーリの元テクニカルディレクター、ロス・ブラウンと契約を交わすべく、交渉を始めたようだ。
現在、“サバティカル休暇(長期休暇)”中のブラウンだが、フェラーリとの契約上の義務は何らないとのことで、『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』紙や『Daily Mail(デイリー・メール)』紙をはじめとするイギリスの各紙は、悩めるHonda Racing F1のチーム代表、ニック・フライのターゲットがブラウン獲得であると報じている。
デイリー・テレグラフ紙は「日本の自動車メーカーが誇る巨額の資金を生かすため、フライが特定した人物こそ・・・ブラウンである」と報道。
8日(日)のマレーシアGPでトップから1周遅れの12位でフィニッシュしたHonda Racing F1のジェンソン・バトンは、デイリー・メール紙に対し、RA107のペース不足にイライラしたチームのメンバーが「お互いに怒鳴り合っている」と明かした。
今やイギリスのメディアは将来のチャンピオン候補として、バトンからマクラーレンのルーキードライバー、ルイス・ハミルトンに注目の的を変えようとしている。ハミルトンはセパンのレースで2位表彰台に上った。
「どん底の状態を味わった。イライラしてお互いを怒鳴りつけていたんだ。でも、今、そんなことをしていても何の意味もない」と語るバトン。
また、デイリー・テレグラフ紙は、52歳のブラウンの経験がHonda Racing F1の失われた環かもしれないと主張、フライがブラウン獲得に向けてすでに“日本で高官会議”を開いたとしている。
ちなみに、現在、ブラウンはニュージーランドに釣り旅行に出かけているようだ。