モナコ・ポディウム


これほどまでにマクラーレンとフェラーリに差が出るとは思わなかった。モナコ独特の特性もあるにしろ、マクラーレン1-2とマッサとの間に1分強のギャップが生じては、ティフォシとしてもお手上げといわざるを得ない。それにしても5戦を終えてマクラーレン2人の表彰台獲得率は異常だ。バーレーンでのアロンソの5位以外はすべて表彰台という、2002年のフェラーリを上回る結果を残している。速い上に壊れない、しかも二人とも誰もが認めるトップドライバーとなれば、敵う相手はもはやいないのではないかとすら思ってしまう。今回のモナコをフェラーリ目線で見れば、がっかりの一語しかない。予選でのライコネンのミスは、自身のタイトル争い脱落を意味するし、F2007のポテンシャルはマクラーレンから1分以上も離されるほどの遅さではないはずなのに、マッサはそれを示すことができなかった。スペインでのライコネン車トラブルや、開幕戦でのマッサのエンジン交換など、昨年までではあり得ないような失態をフェラーリが見せているのも気になる。ミハエルとブラウンが抜けた穴はやはり埋められないのだろうか。5戦を終えてマクラーレンとフェラーリのポイント差は20.これは決して小さな差ではない。来週からの北米2連戦でどんでん返しでも起こらない限り、今シーズンはこのままマクラーレンが席捲してしまいそうな気さえする。